| T2645 | 4,4,5,5-Tetramethyl-1,3,2-dioxaphospholane 2-Oxide (1) |
1g 9,000円 5g 25,000円 |
4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサホスホラン2-オキシド(1)は空気中で安定なホスフィンオキシド配位子で,遷移金属と高触媒活性の錯体を形成します。Ackermannらはパラジウムを用いた熊田カップリング反応において,パラジウムと2のような錯体を形成することにより,クロスカップリング反応が促進されることを報告しています1,2)。通常反応性が低いとされるトシル体を基質に用いても,良好な収率でカップリング生成物を与えます。特に電子不足系アリールトシラート類や含窒素複素芳香環系トシラート類でも良好な収率でカップリング生成物が得られ,有用なプレリガンドとして使用することができます2)。



実験例: 4'-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ビフェニルの合成2)
Pd(dba)2 (2.9 mg, 0.005 mmol, 0.5 mol%) と1 (1.6 mg, 0.010 mmol, 1.0 mol%) を乾燥ジオキサン (4.0 mL) に加え,窒素雰囲気下5分間室温で撹拌する。4-メトキシフェニルマグネシウムブロミド (0.5 M THF溶液, 3.0 mL, 1.50 mmol) を加え,5分間室温で撹拌する。その後,3-(トリフルオロメチル)フェニルトシラート (317 mg, 1.00 mmol) を加え,80 ℃にて22時間撹拌する。室温にて希塩酸 (2.0 mL, 2.0 N) で処理し,ジエチルエーテル (50 mL),水 (30 mL) を加え,有機層を分離,続いて水層をジエチルエーテルで抽出する (50 mL×2)。有機層を合わせ,硫酸マグネシウムで乾燥する。ろ過後,減圧下濃縮し,得られた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー (ペンタン) で分離精製し,4'-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ビフェニルの無色液体 (237 mg, Y. 94%) が得られる。
文献
N. Yoshikai, H. Mashima, E. Nakamura, J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 17978.[DOI]
2) Air-stable PinP(O)H as preligand for palladium-catalyzed Kumada couplings of unactivated tosylates
L. Ackermann, A. Althammer, Org. Lett. 2006, 8, 3457.[DOI]
76uk5d0000009azv






